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クールジャパン機構、中国の阪急百、マレーシアの伊勢丹などに投資

 官民合同の投資ファンド、クールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)は第1弾の投資案件として4件の出資を決めた。

 H2Oリテイリングが中国・寧波市で進める大型商業施設開発には110億円を上限に出資する。H2Oとクールジャパン機構などが現地に投資会社を設立、その会社が現地法人「寧波阪急商業」に70%出資する。H2Oは阪急百貨店を核とした延床面積約16万平方メートルの大型商業施設を2018年秋に開業する予定。

 また、三越伊勢丹ホールディングスがマレーシアの既存店を再開発するプロジェクトには、最大で9億7000万円を出資する。これは三越伊勢丹が百貨店として運営している「クアラルンプール伊勢丹LOT10店」を改装し、全館で日本の魅力を発信する商業施設として再構築するもので、日本の食品やレストラン、ファッション衣料・雑貨、リビング用品などを幅広く取り扱う。

 そのほか、日本ロジテムなどが行うベトナムでの冷凍・冷蔵食品の物流網整備に7億3500万円、アニメやマンガなどの日本のポップカルチャーを海外向けにインターネット販売するベンチャー企業に最大で15億円を出資することも決めた。