日本百貨店協会が発表した8月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比0.3%減だった。5ヵ月連続でのマイナスとなったが、6月(4.6%減)、7月(2.5%減)と月を追うごとに減少幅は縮まっている。
8月は2つの台風が上陸・接近したほか、西日本を中心とした大雨もあって客足に影響が出た。ただ、同協会では「消費税率引き上げによる駆け込み需要の反動は、地域によって差はあるものの、着実に回復基調が続いている」としている。
地区別では10大都市が合計で0.5%増と4月の消費増税後、初めてのプラスに転じた。東京(1.3%増)、大阪(2.5%増)、福岡(2.4%増)など5都市がプラスだった。
商品別では主要5品目のうち、海外特選ブランドなどが好調な「身のまわり品」(1.6%増)、前月から好調が続く「化粧品」(4.1%増)、高級腕時計を含む「雑貨」(0.8%増)がプラスとなった。「衣料品」(1.2%減)と「食料品」(0.6%減)はマイナスだった。