総務省が発表した5月の全国消費者物価指数(2010年=100)は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が103.4で前年同月比3.4%の上昇となった。
消費増税の影響を受けた4月は103.0で3.2%の上昇だったが、電気やガスなど公共料金の消費税率引き上げが5月からだったことから、上昇幅がさらに広がった。ウクライナやイラクなど国際情勢の影響でガソリン価格が上がっていることも響いて、1983年4月(3.5%)以来、32年1ヵ月ぶりの高い伸び率となった。
食料及びエネルギーを除く総合指数は100.7で前年同月比2.2%の上昇、4月に比べると横ばいだった。
一方、全国の先行指標となる東京都区部の6月中旬時点での速報では、生鮮食品の除く総合指数は102.0で5月と同水準、前年同月比で2.8%の上昇で、14ヵ月連続のプラスとなった。