阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは4月24日、中国の浙江省寧波市に大型百貨店を出店すると発表した。2018年春をめどに開業する。
現地のアパレル大手、杉杉集団および伊藤忠商事グループと合弁会社を設立し、開発・運営を行う。合弁会社には日本の商品・サービス、コンテンツなどの輸出促進を支援する官民ファンド、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)も出資する。
寧波市政府が主体となって進める大規模再開発プロジェクトの中心地に延床面積約16万平方メートルの大型百貨店を出す。周辺には住宅やオフィス、ホテルなども開発される予定。
同社が海外で百貨店を出すのはこれが初めて。H2Oでは今回のプロジェクトを足がかりに、東南アジア諸国も視野に入れた積極的な海外進出を図るとしている。
H2Oは6月1日付で、イズミヤを傘下に収めるが、イズミヤは江蘇省蘇州市で百貨店業態の「泉屋百貨」を運営している。