日本百貨店協会が発表した2月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比3.0%増となり、4ヵ月連続で前年実績を上回った。
関東甲信地方を中心とした2週連続の大雪の影響で中旬までは客数が低迷したが、中旬以降は消費増税前の駆け込み需要や春節休暇の中華圏からの訪日外国人客の来店に牽引され、月間を通してみると1月の伸び率(2.9%増)を上回る水準で好調に推移した。
商品別では主力の衣料品が天候不順の影響で0.5%減と4ヵ月ぶりのマイナスとなったものの、海外高級ブランド品が好調で身のまわり品が5.9%増、美術・宝飾・貴金属は24.5%増と高額商材が引き続き高い伸びを示したほか、駆け込み需要で化粧品(11.7%増)、家具(24.8%増)も2ケタの伸びだった。
10大都市では仙台(0.9%減)を除く9都市がプラスで、名古屋(11.8%増)、福岡(7.4%増)、札幌(6.8%増)などがとくに好調だった。東京、横浜を除く関東地方は大雪の影響で4.3%減と落ち込んだ。