米スーパーマーケット(SM)大手のセーフウェイは2月19日、会社の売却の可能性を含めて交渉中であることを明らかにした。
同社は交渉相手を明らかにしておらず、いかなる取引も成立しない可能性があるとしているが、米報道機関では交渉相手として投資ファンドのサーベラスの名前が挙がっている。サーベラスは米SM大手のアルバートソンズを傘下に置いている。
セーフウェイは米SM業界でクローガーに次ぐ2番手の売上げ規模を持つ。最近ではカナダ事業を売却したり、シカゴ地域から撤退したりするなど資産売却を進めている。
同社は同時に、保有するギフトカード発行会社、ブラックホーク・ネットワークの株式3780万株(発行済み株式の72.2%に相当)をセーフウェイの既存株主に分配すること、また、保有するメキシコの大手小売業、カサ・レイの株式の49%を売却して現金化することも明らかにした。カサ・レイは食品・衣料・日用品の販売でメキシコ第5位。
こうした資産整理も会社売却に向けた地ならしとみられている。
同社が発表した2013年12月期の業績は、売上高が前期比0.2%増の361億ドル、営業利益が10.4%減の6億3540万ドルだった。