日本百貨店協会が発表した11月の全国百貨店の売上高は、既存店ベースで前年同月比2.4%増と堅調だった。前月は地方都市が不振で既存店売上高が0.6%の微減と3ヵ月ぶりのマイナスとなっていたが、11月は中旬以降の冷え込みで冬物需要が高まり、主力の衣料品が1.0%増となった。
また、海外高級ブランドの靴・カバンなどが含まれる「身のまわり品」が5.9%増、「美術・宝飾・貴金属」が21.0%増と高額商材が引き続き好調に推移。同協会では「冬のボーナスアップへの期待感による消費マインドの改善や消費税率引き上げ前の駆け込み需要など」が追い風になったとみている。食料品は0.2%の増加だった。
主要10都市では、神戸(1.3%減)と広島(3.4%減)を除く8都市がプラス。10都市を除く地域でも0.6%増と5ヵ月ぶりのプラスとなった。