大手百貨店4社が発表した11月の売上高(既存店ベース、速報値)は揃って前年同月実績を上回った。月後半からの気温低下で冬物衣料や雑貨の売上げが伸びたほか、宝飾品・高級腕時計など高額品が引き続き堅調だった。前年に比べて土曜日が1日多かったことも、全体の販売を押し上げた。
三越伊勢丹は前年同月比6.8%増。伊勢丹新宿本店と三越銀座店が4ヵ月連続で2ケタの伸びを示すなど都心基幹店が好調だった。
高島屋は3.1%増で、外国人観光客による売上げが急増している新宿店をはじめ、大型5店舗がプラスとなった。
大丸松坂屋百貨店は5.1%増。松坂屋名古屋店が改装効果で10.2%増と2ケタの伸びだった。阪急阪神百貨店は阪急うめだ本店の改装効果が一巡したことから、伸び率は1.7%増にとどまった。