英最大手スーパーのテスコは9月10日、米フレッシュ&イージー事業の大半を米投資会社ユカイパに売却することで合意したと発表した。
フレッシュ&イージーの全約200店舗のうち150店舗以上と約5000人の従業員のうち4000人以上をユカイパが引き継ぐ。食品加工センターを併設した物流施設もユカイパに売却する。
テスコは2007年11月から米国で小型食品スーパーのフレッシュ&イージーの出店を始めたが、赤字続きでテスコの収益を圧迫していた。13年2月期のフレッシュ&イージー事業の税前損益は1億6340万ポンド(約260億円)の赤字だった。
ユカイパへの売却金額は明らかにされていないが、テスコはユカイパが引き継ぐ新生フレッシュ&イージーに対して8000万ポンド(約128億円)を貸し付ける。また、ユカイパが買い取らない店舗については閉鎖する。こうした貸し付けや店舗閉鎖など米国撤退に関わる支出は最大でも1億5000万ポンド(約240億円)未満に収まるとしている。
テスコは昨年、日本からの撤退を完了。本国、英国での事業立て直しに注力するために海外事業を縮小している。