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【米アマゾン創業者】 ベゾス氏が有力紙ワシントン・ポストを買収

 米有力紙「ワシントン・ポスト」を発行するザ・ワシントン・ポスト社は8月5日、米インターネット通販最大手アマゾン・ドットコムの創業者、ジェフ・ベゾス氏に新聞発行事業を売却することで合意したと発表した。

 

 ベゾス氏はアマゾン社と関係なく、個人としてポスト社の新聞事業を買い取る。取得額は2億5000万ドル(約250億円)。

 

 米新聞業界はインターネット・メディアの発達によって読者数と広告収入の減少に苦しんでいる。ポスト社の2012年度決算も営業利益が前期比で56%減の1億4000万ドル余りに落ち込むなど、近年は業績が低迷している。

 

 新聞事業の責任者や編集幹部などは留任する。ベゾス氏は「私は(ポスト紙の)将来については非常に楽観的だ」と語っており、アマゾンをネット通販世界最大手に育てた経営手腕でポスト紙の改革に当たるものと見られる。

 

 なお、売上高のほぼ半分を占める教育関連事業はポスト社に残り、ケーブルテレビなど放送関連事業もベゾス氏が買い取る。