富士経済の予測によれば高齢者向け食事宅配サービスの市場規模(小売りベース)は2020年に985億円となりそうだ。
2012年はワタミタクショクやシルバーライフなどの出店攻勢で市場が急拡大、前年比17.0%増の848億円となったが、今後は成長ペースが鈍化しそうで、20年の市場規模は12年比で16.2%の伸びにとどまる。
介護食を除けば高齢者向け食事宅配は参入障壁が低いため、市場拡大に伴い外食事業者や介護サービス事業者の新規参入が相次ぎ、価格競争の傾向が強まっている。
小売業では生協各社のほか、コンビニエンスストアのセブンーイレブン・ジャパンが食事宅配「セブンミール」を展開。ファミリーマートも2012年4月に高齢者向け食事宅配のシニアライフクリエイトを子会社化、同年12月からシニアライフクリエイトの宅配網を使ってコンビニ商材も一緒に届けるサービスを一部地域で始めている。