H&M、古着の回収体制強化へ国内企業と提携 500円引きのクーポン提供

ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室
Pocket

H&Mジャパンが日本での古着回収体制へ国内企業と提携
日本国内では2013年からの累計で、Tシャツ約1346万枚に相当する衣類を回収した

 スウェーデンのアパレル専門店大手ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)の日本法人、H&Mジャパン(東京都渋谷区)は、日本での古着回収体制の強化に向けて国内企業と新たに提携した。

 提携したのは古着リサイクル企業のファイバーシーディーエム(大阪府泉南市)で、今後、日本国内のH&M店舗で回収された衣類は全て同社に送られ、再販売、再利用、リサイクルなど用途に応じて仕分けられる。

 H&Mは2013年から世界中で古着回収サービスを開始、日本でも同年から全店舗で展開している。不要になった衣類はブランドや状態を問わず回収を受け付けており、1袋の持ち込みに付き500円引きのクーポン(3000円以上の買物で利用可能)やポイントを提供している。すり切れたタオルやシーツなど家庭用繊維製品も回収に応じる。

 同社では同サービスを通じて、21年に世界で1万5944トンの衣類を回収した。日本国内で回収した衣類の量は13年からの累計で6733トン、Tシャツに換算すると約1346万枚に相当する。

 回収した衣類はそのまま再販売する「リウェア」、清掃用品などに作り変える「リユース」、新たな繊維製品や自動車の緩衝材などに用いる「リサイクル」、エネルギー生産に利用する「エネルギー」のいずれかの用途で活用し、廃棄物を出さない。

人気記事ランキング

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態