メニュー

【ダイエー】 イオンの村井専務が社長就任、取締役の過半がイオン出身に

 ダイエーは4月8日、イオン専務執行役の村井正平氏(63歳)が5月の株主総会後に社長に就任する人事を発表した。代表権を持っているイオン出身の川戸義晴会長(69歳)と丸紅出身の桑原道夫社長(64歳)は共に退任する。

 イオンは公正取引委員会が行っている企業結合審査で独占禁止法に抵触しないという判断が出されれば7月中旬にもダイエーに対して株式公開買付を実施し、同社を子会社化すると発表している。今後はイオンのGMS(総合スーパー)事業最高経営責任者でイオンリテール会長も兼務する村井氏に権限を集中させ、ダイエーの再建を急ぐ。

 ダイエーの取締役は現在8人で、イオンと丸紅がそれぞれ3人を派遣しているが、株主総会後に取締役を9人に増やす。イオンからは村井氏のほか、前イオンリテール副社長の近澤靖英氏やマックスバリュ東海社長の寺嶋晋氏らを新たに送り込み、計5人として取締役会の過半を占める。

 丸紅出身の取締役は3人から1人に減り、ダイエー生え抜きは2人から3人に増える。