英最大手スーパーのテスコは3月13日、レストランチェーン「ジラフ」を買収したと発表した。買収額は4860万ポンド(約71億円)で、創業者などから全株式を取得した。
ジラフは1998年創業で、ロンドンを中心に48店舗を展開。ファミリーが主要顧客で、富裕層の多いロンドン郊外に出店している。テスコは郊外の大型店にジラフを隣接出店し、ファミリー層の来店を増やす戦略だ。今年後半にも既存店の隣にジラフを出店させる予定。
テスコは昨年、コーヒーショップチェーン「ハリス+フール」の株式の49%を取得、また、今年1月にはベーカリーショップ「ユーフォリアムベーカリー」にも投資したことを明らかにした。
「ハリス+フール」と「ユーフォリアムベーカリー」はいずれもベンチャー企業で、ロンドン市内の繁華街などに出店、富裕層を中心に支持を集めている。テスコは「ハリス+フール」と「ユーフォリアムベーカリー」をロンドン市内の既存店舗内にテナント出店させたり、小型店に隣接出店させたりするなど集客効果を検証した上で、出店を広げていく考えだ。