米高級百貨店のノードストロームが発表した2013年1月期の売上高は、前期比12.1%増の117億ドル(1ドル=90円換算で約1兆500億円)と過去最高を記録した。既存店売上高は7.3%増と好調で、前期の7.2%増をさらに上回った。
中でも、成長を牽引しているのがアウトレット部門の「ノードストローム・ラック」とダイレクト(インターネット通販)部門。第4四半期(12年11月~13年1月)の既存店売上高は、百貨店部門が2.2%増だったのに対して、ラック部門が7.1%増、ダイレクト部門が31%増と大きく伸び、会社全体としては6.3%の増収となった。ダイレクト部門の売上高は通期で初めて10億ドルの大台に乗った。
好調な業績を背景にノードストロームは設備投資額を13年1月期の4億5000万ドルから今期は7億5000万~7億9000万ドルに引き上げる。ラックの出店数は13年1月期が15店舗だったが今期は24店舗前後に、そして15年1月期は30店舗以上に増やす計画だ。
同社の13年1月期の純利益は7.6%増の7億3500万ドル(約660億円)だった。期末店舗数は百貨店が117店、ラックが119店でアウトレット部門の店舗数が百貨店部門を上回った。