日本フードサービス協会がまとめた2012年の外食産業売上高(全店ベース)は前年比1.6%増となり、2年ぶりのプラスとなった。
11年は東日本大震災後の外食自粛や夏場の計画停電などの影響で落ち込んでいたため、その反動でプラスとなった面が大きい。店舗数が1.8%増えたこともあって、客数は2.3%増となったが、客単価は0.7%減だった。
業態別ではファミリーレストランが2.7%増で7年ぶりのプラス。ディナーレストラン(5.3%増)や喫茶(2.2%増)も好調だった。
ファーストフードは1.1%増。ハンバーガーチェーンなど「洋風」は1.0%減と振るわなかったが、セルフうどん店など「麺類」が9.3%増と大きく伸びた。
同時に発表した12年12月の売上高は前年同月比1.0%減で2ヵ月ぶりのマイナスとなった。冬のボーナス減少や総選挙の影響で忘年会などの需要が伸びず、客単価が1.7%減少した。