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【全国百貨店】 12年の既存店売上高は0.3%増、16年ぶりのプラス

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の2012年1~12月の売上高は、6兆1453億円で既存店ベースでは前年同期比0.3%の増加となり、16年ぶりのプラスとなった。東日本大震災の影響で11年の売上高が落ち込んでいたため、その反動によって増加した面が大きい。東京や大阪で都心大型店の増床や大規模改装があったことも全体の売上げを後押しした。

 

 10大都市では震災の影響が少なかった札幌、京都、大阪、広島、福岡がマイナス、逆に影響が大きかった仙台は7.7%増、東京は2.1%増と伸びた。

 

 同時に発表した12年12月の売上高は既存店ベースで前年同月比1.3%減と2ヵ月ぶりのマイナスとなった。11月の気温低下で重衣料の需要を先食いしてしまったため、衣料品が1.8%減と低調であったこと、歳暮商戦の時期に国政選挙が重なったことなどが不振の要因として挙げられる。10大都市圏では名古屋、大阪、神戸がプラスだったが、その他の都市ではマイナスとなった。