日本百貨店協会が発表した全国百貨店の11月の売上高は既存店ベースで前年同月比2.2%増と7ヵ月ぶりのプラスだった。
11月は全国的に平年気温を大きく下回ったため、コートを中心とした重衣料や手袋などの防寒用品が伸び、主力の衣料品が3.4%増と活況だったほか、ブーツやカバンなど身の回り品も5.2%増と大きな伸びを示した。
食料品は1.5%増で4月以来、8ヵ月ぶりのプラスとなった。
食料品ではお節やクリスマスケーキなどの季節商材が好調だったほか、歳暮の前半戦も堅調に推移した。
昨年は東日本大震災の影響で百貨店の売上高が大きく落ち込んでいたため、その反動もあって今年1~11月の累計は0.5%のプラス。
12月の月次売上高の結果次第では通年売上高が1996年以来、16年ぶりに前年実績を上回る可能性もある。