メニュー

【英テスコ】 米国から事実上の撤退宣言、F&E事業見直し

 英テスコは12月5日、米国子会社フレッシュ&イージー(F&E)の事業について戦略的な見直しを行うと発表した。M&A(買収・合併)が専門の投資会社、米グリーンヒルとアドバイザリー契約を結んで「あらゆる選択肢を考慮しながら」見直しを行うとしており、事業売却などを前提とした事実上の撤退宣言と市場関係者は受け止めている。

 

 F&Eは2007年に米国で店舗展開をスタート。米国ではユニークな店舗規模1000平方メートル弱の小型食品スーパーで新たな市場を開拓しようとしたが、進出から5年間、一度も黒字化を果たせず、近年はテスコ株主の間から批判が高まっていた。

 

 テスコは、「過去数ヵ月の間にF&Eの全事業または一部を買収したいという提案が数多く寄せられている」としており、グリーンヒルが売却先の選定を進めることになるものと見られる。

 

 F&Eの立ち上げ時点からCEO(最高経営責任者)を務めるティム・メイソン氏はCEOを辞任し、テスコを去る。

 

 F&Eは現在、カリフォルニア、アリゾナ、ネバダの3州で約200店舗を運営している。