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【大手百貨店】 11月の既存店売上高は4社揃って前年をクリア

 株式を上場している大手百貨店4社の11月の売上げ速報が出揃ったが、月初からの気温低下でコートやセーターなどの冬物衣料の売れ行きがよく、既存店ベースでいずれも前年実績をクリアした。4社揃って既存店がプラスとなるのは、震災の影響からの反動増が大きかった今年3月以来、8ヵ月ぶりだ。

 

 三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹の11月の売上高は既存店ベースで前年同月比1.4%増だった。伊勢丹新宿本店、三越日本橋店、同銀座店の基幹3店舗が揃って前年実績をクリアした。

 

 J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は5.0%増だった(地方子会社を除く)。10月に増床オープンした大丸東京店が39.6%増と大きく伸ばした。

 

 高島屋は地方子会社を除いて1.5%増、子会社を含む18店舗合計で1.6%増だった。関西地区9店舗が2.5%増、関東地区9店舗が1.1%増と西高東低の結果となった。

 

 基幹店の阪急うめだ本店が10月25日に改装オープン(全面オープンは11月21日)したエイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店は13.7%増だった。