カジュアル衣料専門店「ユニクロ」を傘下に持つファーストリテイリングは11月30日、米国の高級デニムブランド「J BRAND」を展開するJブランドホールディングスを買収すると発表した。
買収によってグループ全体として高価格帯のブランド群を強化すると共に、デニム商品の開発において「ユニクロ」などとの相乗効果を狙う。
Jブランドホールディングスは2005年の設立で、ジーンズで200ドル前後の価格帯を中心に洗練されたイメージで急成長。世界20ヵ国以上で2000店以上の百貨店やセレクトショップが「J BRAND」商品を販売している。
2011年12月期の業績は売上高が1億2440万ドル(約102億円)、営業利益が3180万ドル(約26億円)と高収益を誇る。
ファーストリテイリングは12月末をめどに投資会社や経営陣からJブランドホールディングスの株式の80.1%を取得する。取得価格はアドバイザリー費用など約1000万ドルを含めて約3億ドル(約250億円)。