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21年のスポーツ用品国内市場は10.7%増、前年の反動で2ケタ成長

スポーツ用品のイメージ
21年はスポーツイベントや部活動が再開されたことで、スポーツ用品の需要が喚起された。(i-stock/anouchka)

 2021年のスポーツ用品国内市場規模(出荷額ベース)は、前年比10.7%増の1兆5504億円となったようだ。新型コロナウイルス感染拡大によって各種スポーツイベントが中止や延期されたことで、20年の市場規模は10.2%減と大幅に縮小していたことから、その反動で2ケタ成長となった。

 矢野経済研究所が22年1〜3月にかけて、スポーツ用品関連のメーカー、卸、商社、小売業などに聞き取り調査やアンケート調査を行ってまとめた。

 21年はスポーツイベントや部活動が再開されたことで、スポーツ用品の需要が喚起された。また、感染リスクが低いゴルフやアウトドアスポーツ、釣り、自転車スポーツなどに注目が集まり、市場の成長をけん引した。

 主なカテゴリー別では、「スポーツシューズ」が11.0%増の3115億円、「アウトドア」が6.8%増の2876億円、「ゴルフ」が16.7%増の2707億円、「アスレチックウエア」が12.4%増の2014億円、「釣り」が12.0%増の1733億円などとなった。

 スポーツ用品市場は徐々に消費回復の明るさを取り戻しており、22年の市場規模について同研究所では、4.7%増の1兆6226億円と2年連続のプラス成長を予測する。