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【富士経済】 12年の菓子市場は前年比横ばいの1兆2091億円

 市場調査会社の富士経済がまとめた2012年の加工食品市場調査によると、12年の菓子市場(メーカー出荷額ベース)は前年比横ばいの1兆2091億円となりそうだ。

 

 11年は東日本大震災後の買い置き需要の高まりで米菓、ビスケット、クッキー、チョコレートなど腹持ちのいい商品やエネルギー源となる商品が売れ、菓子市場は0.5%増の1兆2086億円となった。

 

 特にビスケット・クッキーは備蓄用の缶入り商品が需要をつかんだ。チョコレートでは、大袋・中袋サイズの需要が増えたほか、手でつまんでも溶けない焼きチョコレートが人気となった。

 

 10年産ジャガイモの不作や震災による工場の被災でポテトチップス市場が縮小したスナック菓子は、11年の市場規模が0.1%減の2864億円となったが、12年はポテトチップス市場の回復とカルビー「ベジップス」、大塚製薬「ソイカラ」など新素材商品の台頭などで3.8%増の2973億円と増加に転じそうだ。