日本百貨店協会が発表した9月の全国百貨店の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.2%の微減だった。5ヵ月連続の前年割れとなったものの一部の商品では回復の兆しが見えてきた。
中旬まで続いた残暑の影響で秋物商品が伸びず、主力の衣料品は2.2%落ち込んだが、紫外線対策商品や新ブランド効果などで化粧品が4.8%増と活況。高額商品の美術・宝飾・貴金属も7.1%増と再び好調さを取り戻した。
食料品の売上高は0.4%のマイナスだった。
尖閣諸島問題の影響で訪日外国人客が減少している影響が10月になってから本格化しそうで、今後の下押し圧力となることが懸念される。