良品計画は7月4日、スイスで「無印良品」の展開を始めると発表した。2019年10月にチューリッヒ市内に1号店をオープンする。
出店を前に19年1月には、現地法人を設立する予定。スイスの人口は842万人と少ないが、移民などにより15年までの10年間で人口は11.6％増えた。また、1人当たりGDPは世界第2位で所得水準が高く、良品計画では成長の見込める市場だと判断した。
同社が発表した2019年2月期第1四半期（18年3～5月）の連結業績は、営業収益が前年同期比9.7％増の1065億円、営業利益が12.2％増の133億円と増収増益だった。中国・韓国など東アジア事業の営業利益が36.6％増の43億円と好調で、全体をけん引した。国内事業も1.3％増の88億円と営業増益を確保したが、68店舗を展開する欧米事業は2億円の営業赤字で、前年同期に続いて損失を計上した。東アジア事業が順調に拡大するなか、欧米事業の立て直しが同社の課題となっている。