日本フードサービス協会が発表した2011年の外食売上高(全店ベース)は前年比1.2%減で2年ぶりのマイナスとなった。東日本大震災とその後の自粛ムード、夏場の節電などで春先から夏場まで売上げが落ち込んだ。年後半には回復の兆しが見えてきたものの、前半の落ち込みを取り戻せなかった。
四半期ごとに見てみると、震災のあった第1四半期(1~3月)の3.0%減を底に第2四半期以降は1.7%減、1.3%減と回復、第4四半期では1.2%増と前年を上回った。全体の店舗数は0.1%増とほぼ前年並みだった。
業態別ではファーストフードが0.1%減で前年並み、ファミリーレストランは牛肉のセシウム汚染問題で焼肉が大きく落ち込んだことから1.6%減、自粛ムードの影響が大きかったパブ・居酒屋が4.5%減などとなった。
同時に発表された11年12月の売上高は1.8%増と3ヵ月連続のプラスだった。