日本百貨店協会がまとめた2011年の全国百貨店の売上高は前年比2.2%減の6兆1525億円で、1997年以来15年連続のマイナスとなった。既存店 ベースでは2.0%減だった。東日本大震災があった昨年3月は月間売上高が14.7%減(既存店)と大きく落ち込んだが、夏場にかけて徐々に立ち直り、通 年では10年の3.1%減よりマイナス幅は縮まった。
同時に発表した12月の既存店売上高は0.8%増で、6ヵ月ぶりにプラスに転じた。全国的に寒気が強まり、晴れて気温の低い日が多かったことで衣料品が 3.9%増、身のまわり品が1.2%増とファッション商材全般が好調だった。高級腕時計や宝石・貴金属など高額商材も引き続き好調を維持した。