日本百貨店協会がまとめた11月の全国百貨店の売上高は約5465億円で、既存店ベースでは前年同月比1.9%減だった。前年割れは5ヵ月連続となった。
月の前半まで全国的に気温が高く、降雨量も多かったため最盛期を迎えたコートやブーツなど主力の冬物ファッションの売れ行きが悪かった。このため、10月の0.5%に比べてマイナス幅が広がった。ただ、下旬からは気温が下がり、復調の兆しも見えているという。
商品別では衣料品が2.6%減、このところ好調が続いている美術・宝飾・貴金属は前年比横ばい、食料品は0.8%減だった。
地域別では復興需要を背景に仙台が11.3%増、仙台を除く東北が1.7%増となったほか、大丸梅田店の大幅増床などがあった大阪も0.4%のプラスだった。東京は3.0%減、名古屋も3.9%減と振るわなかった。