福岡・山口両県を地盤とする食品スーパーの丸和(北九州市)は6月14日、親会社で同業のユアーズ(広島県安芸郡)との経営統合を含めた抜本的な事業再生計画の作成に着手したことを明らかにした。
不採算店の撤退とユアーズとの一体化による経営効率の追求を進めると同時に、債務の株式化や運転資金の融資枠設定などの金融支援を取引金融機関に要請する。
丸和は2010年1月期連結決算で2期連続の営業赤字を計上、11年1月期第1四半期(2~4月)でも6200万円の営業赤字、4億円の最終赤字を計上した。営業キャッシュフローも第1四半期で10億円のマイナスとなっており、継続企業の前提に重要な疑義が生じたことを決算短信の注記事項として記載した。
同社は10年1月期末で食品スーパー55店舗を展開しており、売上高は377億円(連結)。一方、丸和の株式の約3分の2を保有するユアーズは40店舗を運営し、09年9月期で400億円の売上高となっている。