「無印良品」を展開する良品計画が発表した2011年2月期連結業績は、営業収益(売上高と不動産収入などの合計)は前期比3.3%増の1697億円となったものの、宣伝費などを中心に販売管理費が4.9%増と営業収益の伸びを上回り、営業利益は1.7%減の139億円となった。
地域別の営業利益を見ると、衣料品の販売不振などで既存店売上高が5.3%減と苦しんだ日本が123億円と7.2%の減益になったのに対し、ヨーロッパが49.1%増の5億円、アジアが67.4%増の12億円と大幅な増益を記録。海外事業トータルの営業利益は55.8%増の18億円だった。
店舗数は国内が20店舗増の359店舗(うち直営は238店舗)、海外が19店舗増の134店舗となった。
12年2月期の業績については、営業収益は1.8%増の1728億円と増収を確保できそうだが、東日本大震災の影響もあり営業利益は2.5%減の135億円を見込む。