総務省が発表した10月の家計調査報告によると、2人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり28万7433円で、物価変動を除いた実質ベースで前年同月比0.4%の減少となった。マイナスは今年5月以来、5ヵ月ぶり。9月にエコカー補助金が終了したことで「交通・通信」が5.9%減ったほか、トマトやレタスなど野菜の値段が上がったことで「食料」が2.0%減少するなどしたため。また、たばこの値上げに伴って、たばこの支出額が前年同月に比べて69.7%減ったことも影響した。
一方、勤労者(サラリーマン)世帯の消費支出は32万727円で4.4%増加した。10月は子ども手当の支給月に当たることなどから実収入が7.2%増の49万4398円となり、5ヵ月連続の消費支出増につながった。