全国百貨店3月の既存店売上高は3.5%減、25ヵ月連続のマイナス

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の3月の売上高は約5436億円で、既存店ベースでは前年同月比3.5%のマイナスと、25ヵ月連続の前年割れとなった。既存店売上高のマイナス幅は昨年12月から今年2月まで3ヵ月連続で5%台にとどまっていたが、3月はさらにマイナス幅が縮まった。ちなみに、09年3月の既存店売上高は前年同月比で13.1%のマイナスだった。

 売上トレンドを示す3ヵ月移動平均値は、昨年11月~今年1月が7.4%減、昨年12月~今年2月が5.4%減、今年1月~3月が4.9%減と少しずつ改善してきている。

 主な商品別では、衣料品が5.0%減(2月は6.7%減)、美術・宝飾・貴金属が1.0%減(同3.5%減)、食料品が2.1%減(同3.4%減)だった。10大都市では横浜が0.1%増と唯一のプラスで、福岡が5.7%減とマイナス幅がもっとも大きかった。東京は5.1%減、名古屋は2.9%減、大阪は2.2%減だった。

 主な百貨店の3月の既存店売上高は、三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越が9.3%減、伊勢丹が1.7%減、J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が2.1%減(地方の関連百貨店を含めると2.4%減)、高島屋が2.0%減(地域子会社を含めると2.5%減)となっている。

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