小売業世界第4位の英テスコの2010年度第3四半期(9~11月)の売上高は、世界的な景気回復の影響もあり前年同期比8.8%増と好調だった。同社では景気低迷期に出店投資を続けた効果が出てきていると分析している。
とくに好調だったのが韓国、中国、タイなどのアジア市場で、売上高は23.4%増と高い伸びを示した。アジア各国での既存店成長率は4.3%増だった。第2四半期(6~8月)の5.0%増からはやや失速したものの、高い水準を保っている。
全体の約7割を占める本国イギリスでの売上高は5.0%増(ガソリン販売を除く)で、既存店でも1.5%の増収だった。イギリスを除くヨーロッパ市場でも売上高7.6%増、既存店ベースで3.6%増の好結果を残した。とくにハンガリー、トルコの伸びが高かったという。
また、米国子会社のフレッシュ&イージーは積極的な出店もあって売上高38.5%増、客数が伸びて既存店でも9.8%の増収を達成した。