帝国データバンクの調べによると2009年度(2009年4月~2010年3月)の外食産業の倒産は674件で、前年度比7.8%の増加となった。10年3月は月間75件を記録するなど、過去5年で最多となった。
地域別では、「近畿」が266件でトップとなり、全体の4割を占めた。増加率トップは「中国」(24件)で前年度比2倍増。以下、「関東」(214件、前年度比23.7%増)、「九州」(40件、11.1%増)、「近畿」(266件、3.9%増)と続いた。
業態別では、「居酒屋・バー」が212件で全体の3分の1を占めた。07年9月に飲酒運転への罰則が強化されたことなども影響し、居酒屋・バーからの客離れが進んでいるようだ。
日本フードサービス協会によると、09年の外食産業の売上高は、新規店を含めた全店ベースで2003年以来6年ぶりに前年を下回った。来客数が落ち込んでいる上、牛丼チェーンに代表される値下げ競争なども影響している。