【米リバティメディア】書店最大手のバーンズ&ノーブルに買収提案

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 テレビショッピング大手のHSNなどを傘下に持つ複合メディア企業、米リバティメディアは、米書店チェーン最大手のバーンズ&ノーブル(B&N)に買収を提案した。

 米国ではアマゾン・ドットコムなどインターネット通販に押されて書店の業績が近年、急落。書店チェーン2位のボーダーズは今年2月、連邦破産法11条を申請し、事実上経営破綻した。B&Nは独自の電子書籍端末「NOOK(ヌック)」を発売するなどしてアマゾンに対抗しているが、2011年度第3四半期累計(10年5月~11年1月)で1450万ドルの最終赤字を計上するなど業績は低迷している。

 リバティメディアはB&N株式1株につき現金17ドルでの買収を提案したが、この発表後、B&Nの株価が急騰、現在は19ドルを超えている。リバティメディアはB&N株式の70%の取得を目指しているといわれており、買収総額は400億円前後になる見通し。

 B&Nは全米で約1300店舗を展開しており、10年4月期の売上高は58億ドル(約4800億円)となっている。

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