日本ショッピングセンター(SC)協会がまとめた7月のSC総売上高は2兆4569億円(推計)で、既存SCベースでは前年同月比で2.0%減と23ヵ月連続のマイナスとなった。マイナス幅は前月に比べ0.5ポイント拡大した。
キーテナントは2.3%減で前月と同水準だったが、テナントが1.9%減と前月より0.8ポイント減少幅が広がった。一部のSCで夏のバーゲンを6月に前倒しで実施した反動減もあった。同協会によれば「バーゲンの前倒し・長期化により、消費者にはバーゲン慣れの傾向がみられ、購買意欲が喚起されず売上は伸び悩んでいる」という。
立地別に見ると周辺地域(1.6%減)や中心地域(2.4%減)は前月に比べマイナス幅が縮小しているが、郊外地域は1.9%減で特にテナントが1.6%減と前月に比べて4.4ポイントの大幅下落となった。
この調査は全国2877のSC(2008年12月末時点)のうち1000SCをサンプル抽出して調査票を送り、全SCの売上高を推計したもの(回収率は53.7%)。