マーケティング調査の富士経済によると、2010年の通信販売市場は前年比6.5%増の5兆2434億円と初めて5兆円を突破することになりそうだ。09年は6.9%増の4兆9233億円だった。
インターネット通販とモバイル通販が市場の伸びを牽引している。高齢者のパソコン利用が増加していることもあって、ネット通販は11.2%増の2兆8156億円が見込まれる。また、多機能化したスマートフォンの普及が追い風となり、モバイル通販は15.1%増の4224億円となりそうだ。
一方、市場の縮小が続くカタログ通販は1.9%減の1兆4787億円となる見込み。テレビ通販も一時の勢いがなくなり、4010億円で1.9%増にとどまりそうだ。
また、ネットスーパーが中心の小売拠点型通販は8.3%増の561億円。市場規模はまだ小さいものの、総合スーパー、食品スーパー各社のサービス拠点拡大で増加基調が続きそう。