英最大手スーパーのテスコは10月5日、同社のポイントカード「クラブカード」の実稼働数が1600万枚を突破したと発表した。これは英国で最も普及しているクレジットカードであるバークレーカードの発行枚数1170万枚を上回っており、総人口約6100万人の同国で約3.8人に1人がクラブカードを保有している計算になる。
クラブカードのポイント還元率はもともと1%だったが、今年5月から衣料品やワインなど一部の商品でポイント還元率を2%に引き上げたところ、3ヵ月間で加入者が約50万人増加。8月中旬からはガソリンや携帯電話など一部の商品を除き、店舗とネットショップで扱うほぼすべての商品のポイント還元率を2%に引き上げた。
カード会員は1ポンドの買い物をするごとに2ポイントが貯まり、合計100ポイントになると1ポンド分の商品券(バウチャー)が贈られる。買い物券は3ヵ月に1度、ダイレクトメールで会員に郵送される。買い物券と共に郵送される会員誌の内容や割引クーポンの組み合わせは、会員の買い物履歴データに応じてその内容が異なっており、その組み合わせは900万種類に及ぶ。この買い物履歴に応じた販促策がテスコの大きな強みの一つとなっている。