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【食品卸決算】加藤産業と伊藤忠食品、揃って2ケタ増益

 食品卸大手の加藤産業と伊藤忠食品が発表した2010年9月期の連結営業利益は、加藤産業が前期比32.3%増の93億円、伊藤忠食品が22.2%増の60億円で揃って2ケタ増益となった。夏場の猛暑で7~9月期の売上げが予想より伸びたほか、両社とも物流コストなど経費の削減を進めたことが増益につながった。

 

 売上高は加藤産業が1.8%増の6656億円、伊藤忠食品が4.0%減の5975億円だった。伊藤忠食品は酒類卸との取引が減少したことや前期に連結子会社を売却した影響で減収となった。

 

 取引先別の売上高を見ると、加藤産業は「地域大手スーパー」が4.7%増の2726億円、「大手スーパー」が3.5%増の1747億円に増えたが、「コンビニエンス」は3.0%減の861億円だった。一方、伊藤忠食品は「スーパー」が1.3%減の3417億円、「CVS(コンビニ)・ミニスーパー」が2.2%増の769億円と対照的な結果となった。

 

 なお、伊藤忠食品は決算期を9月から3月に変更するため、2011年3月期は6ヵ月の変則決算となる。