厚生労働省は3月22日、福島県産の野菜の一部から暫定規制値を大幅に上回る放射性物質が検出されたことから、当分の間、同県産の葉物野菜(ホウレンソウ、コマツナ、キャベツなど)、ブロッコリーやカリフラワーなどについては摂取を見合わせるよう呼びかけた。
規制値を大きく超える放射性ヨウ素や放射性セシウムが検出されたのは、飯舘村のブロッコリーや大玉村と本宮市の茎立菜、川俣町の信夫冬菜など。21日に実施した検査で判明した。同省では、放射線量が最大値を示した野菜を約10日間食べ続けたとしても「1年間の自然放射線量のほぼ2分の1」と説明しており、現時点で健康への直接的被害が出る可能性はない模様。
同省によれば、福島県産の露地野菜について全農系列では21日以降、出荷を自粛しているが、同系列以外では政府が出荷停止の指示を出したホウレンソウ、カキナ以外は出荷された可能性がある。