日本百貨店協会が発表した全国百貨店の10月の売上高は5135億円で、既存店ベースで前年同月比10.5%のマイナスとなった。前年割れは20ヵ月連続、2ケタのマイナスとなるのは7月の11.7%減以来、3ヵ月ぶり。昨年9月のリーマンショックから丸1年が経ったが、売上が上向く気配はない。昨年10月の売上高は前年同月比6.9%減だったが、今年10月の下げ幅はリーマンショック直後をさらに下回った。百貨店各社は今期初め、下期からの売上回復を見込んでいただけに、今期業績がさらに下振れする可能性もある。
10月の入店客数は平均で2~3%減と微減だったものの、買い上げ客数と客単価の落ち込みが大きかった。
10大都市では東京の下げ幅が13.1%減と最も大きく、次いで仙台(12.3%減)、名古屋(11.2%減)の順だった。主力の衣料品の売上高は13.6%減、食料品は5.4%のマイナスとなった。