イズミヤ、特損計上で70億円の最終赤字、今期は8億円の黒字見通し

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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 イズミヤが発表した2010年2月期の連結業績は売上高の減少と粗利率の低下から、営業利益が前期比59.4%減の21億円に落ち込み、赤字店の閉鎖損、減損損失、棚卸評価損など93億円の特別損失を計上したことにより、純損益は70億円の赤字に転落した。

 消費者の節約志向に対応するため、低価格スーパーの「まるとく市場」を既存店からの業態転換で3店、新設で4店オープンする一方、ユニー、フジと3社共同で開発したプライベートブランド「スタイルワン」を396品目導入するなどしたものの、売上高は3.3%減の3585億円にとどまった。不動産賃料などの営業収入も3.9%減って100億円となった。

 今期からは、売上高の7割を占める総合スーパーの活性化を急ぐ。新カテゴリーを追加するなどして商圏拡大を図る「活性化店舗」、フロアを閉鎖または転貸するなどして売場の縮小を進める「効率化店舗」、新業態への転換や建て替えを図る「スクラップ&ビルド店舗」の3パターンに分け、順次改装に取りかかる。新規出店はスーパーセンター1店舗に絞る予定。

 11年2月期の業績は、売上高に営業収入を加えた営業収益が2.9%減の3580億円、営業利益が98.2%増の43億円、純利益は8億円の黒字を見込む。

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