日本百貨店協会が発表した全国百貨店の11月の売上高は5635億円で、既存店ベースでは前年同月比11.8%のマイナスとなった。前年割れは21ヵ月連続、2ケタのマイナスは10月に続いて2ヵ月連続。百貨店業界では昨年9月のリーマンショックの影響が一巡する10月以降は売上が上向くとの期待があったが、むしろ販売不振は深刻化している。
10大都市では神戸(16.8%減)、福岡(15.6%減)の落ち込みが大きく、札幌(7.0%減)、仙台(9.7%減)、横浜(9.4%減)、広島(9.3%減)は1ケタ減に踏みとどまった。商品別では主力の衣料品が15.6%減、食料品は9.4%のマイナスだった。
主要百貨店では三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越が13.0%減、伊勢丹が11.8%減、高島屋が10.5%減(地域子会社4店舗含む)、J.フロントリテイリング傘下の大丸が7.0%減(地域子会社3社含む)、松坂屋が5.8%減となっている。