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【加工食品市場】巣ごもり消費でスナック菓子など好調

 マーケティング調査の富士経済は加工食品29カテゴリー、390品目について今年8月から6回に分けて国内市場の調査を進めているが、このほどその調査結果の一部を公表した。

 

 2008年から外出を控えて自宅で飲食する“巣ごもり消費”の傾向が顕著になっており、その影響でスナック菓子はプレッツェル市場が2010年見込みで前年比13.1%増の121億円、ポテトシューリング市場が11.7%増の143億円となるなど、多くの品目で好調を維持している。

 

 また、アルコール飲料ではビール類の減少が続いているものの、ハイボール人気から水割り洋酒市場が約2.2倍の156億円と大きく伸びそう。また、韓国伝統のにごり酒であるマッコリが約2倍の43億円、アルコール度数0%商品の投入が相次いだビアテイスト飲料も67.3%増の333億円と大幅な拡大が見込まれる。

 

 そのほか、消費者の健康志向を背景に脂肪0%ヨーグルトが34.6%増の350億円、コンビニエンスストアのデザートとして商品投入が活発化している手作り風和菓子が20.8%増の58億円となるなど、市場を広げている。