三井物産系の食品卸大手、三井食品は11月10日、ペット用品卸の日本ペネット(東京都千代田区)から一部の事業を譲り受け、物流拠点を統合することで合意したと発表した。日本ペネットは三井物産の100%子会社。三井食品は11月1日に三井物産が筆頭株主の中堅食品卸・梅澤(名古屋市)を買収することを明らかにしたばかりで、三井物産系の中核食品卸としてグループの再編を急ぐ。
三井食品は来年3月末までに日本ペネットの関東支店、岡山営業所、九州支店を譲り受け、自社の拠点に統合する。北海道支店と東北支店は日本ペネットがそのまま運営を続ける。
日本ペネットの2010年3月期の売上高は152億円。今年5月に三井食品と業務提携を結び、両社の事業再編などについて検討を進めていた。
食品卸業界では菱食など三菱商事系4社、日本アクセスなど伊藤忠商事系4社がそれぞれ経営統合に向けた協議に着手、商社を軸とした再編が加速している。