菱食など三菱商事系の食品卸4社は5月9日、経営統合後の社名を「三菱食品」にすると発表した。
7月1日付で統合するのは、菱食のほか菓子卸大手のサンエス、酒類に強い明治屋商事、外食向け卸のフードサービスネットワーク(FSN)の4社。4社の業績を単純合算すると売上高約2兆3000億円、経常利益約196億円(2010年3月末現在)と食品卸としては国内トップの規模となるが、5年後をめどに売上高3兆円、経常利益300億円の達成を目指す。
6月29日付で菱食の社長に就任し、統合後は三菱食品の社長となる井上彪氏(65歳、元三菱商事副社長)は、売上高3兆円の達成に向け「さらなるM&A(企業の吸収・合併)も視野に入れる」と語った。
10月1日には三菱食品(旧菱食)が明治屋商事を、来年4月1日にはサンエスとFSNをそれぞれ吸収合併し、完全統合を果たす。