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【ジョイス】震災の影響で今期の業績見通し立たず、2店舗が全半壊

 岩手県が地盤の食品スーパー、ジョイス(盛岡市)は4月19日、2011年2月期決算を発表したが、12年2月期の業績予想については東日本大震災の影響により「業績の見通しを立てることが困難なため、現時点では未定」としている。

 

 同社は震災の影響で一時休業していた店舗も営業を再開し、全38店舗のうち36店舗で営業を行っているが、三陸海岸沿いの「大槌店」「山田店」は津波の影響で全半壊しており、両店舗の周辺地域ではトラックなどを使用した巡回販売で対応している。震災による被害額については、現在もまだ調査中だ。

 

 11年2月期の業績については、営業収益が前期比7.5%減の410億円、営業利益は43.4%減の4億円だった。ディスカウント業態の「ロッキー」2店舗を食品スーパーに転換、「ジョイス三関店」(岩手県一関市)では総菜やベーカリーを充実させた新型店舗にチャレンジするなど、食品スーパー特化の方向性を打ち出している。