ファーストリテイリングが発表した2011年８月期の連結業績は売上高が前期比0.7％増の8203億円、営業利益が12.1％減の1163億円と増収減益だった。
売上げと利益の大半を占める国内ユニクロ事業が不振だったのが主な要因。国内ユニクロ事業の既存店売上高は下期（11年３～８月）はわずかに前年実績を上回ったものの上期の落ち込みをカバーできず、通期では6.0％の減収に終わった。この結果、新店を含めた全店ベースでも売上高は前期比2.4％減の6001億円と８年ぶりのマイナスとなり、同事業の営業利益は16.8％減の1062億円と２ケタの減益だった。
12年８月期については海外での出店を加速させる。国内店舗の純増数が24店舗と前期より10店舗少なくなるのに対し、海外では107店舗の純増を見込む。このうち中国・香港に61店舗を出す。海外ユニクロ事業の売上高は1600億円（70.7％増）、営業利益は170億円（89.9％増）にまで拡大する予定。
国内ユニクロ事業も既存店成長率が５％のプラスに転じる見通しで、連結ベースの売上高は9650億円（17.6％増）、営業利益は1355億円（16.4％増）と２ケタの増収増益に転じる見込みだ。