英国最大手スーパーで小売業世界第4位のテスコは6月8日、CEO(最高経営責任者)のテリー・リーヒー氏(55歳)が2011年3月で引退すると発表した。同氏は1997年に41歳の若さでCEOに就任、国内2位だったテスコをシェア30%を超える圧倒的な業界首位の座に押し上げると共に、海外にも積極展開して世界有数の小売業に育て上げた。その経営手腕は高く評価され、英国で最も著名な経営者の一人となっている。
後任のCEOにはフィリップ・クラーク氏(50歳)が昇格する。クラーク氏はリバプール大学在学中の1974年にアルバイトとしてテスコで働き始め、バイヤーや店長を経て98年に役員となり、現在はIT部門とアジアおよび欧州での海外事業を統括している。