三菱商事は2月18日、菱食、明治屋商事など系列食品卸4社を2012年4月1日付けで完全統合すると発表した。同社は昨年7月、系列卸4社と経営統合に向けた協議に入ったことを明らかにしていた。4社統合によって存続会社の菱食は売上高2兆円を超える国内最大の食品卸に生まれ変わる。
経営統合は3段階に分けて進められる。第1段階として今年7月1日に菱食が酒類卸子会社のリョーショクリカーを吸収合併したうえで、明治屋商事、菓子卸のサンエス、外食向け卸のフードサービスネットワーク(FSN)の3社を株式交換によって連結子会社化する
次に10月1日付けで菱食と明治屋商事が合併、そして来年4月1日にサンエスとFSN、菓子卸子会社のリョーカジャパンを菱食が吸収合併する。統合会社の社名は現時点で確定しておらず、菱食が社名変更する可能性もある。
大手商社では伊藤忠商事も日本アクセスを軸に系列食品卸4社の経営統合を計画している。